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【現国教材室】に入るなり、藤村は美雪にキスしてきた。
「…んっ…せん…せぇ…」
美雪の体は、藤村とドアに挟まれている。
「…お前、あの顔は反則だろ」
息が苦しい…
それでも、藤村はキスを止めてくれない。
「……に…も…しなかっ…せにっ…」
「何だ?」
苦しくて、反撃の言葉が途切れ、藤村は唇を離して聞き返した。
「…はぁ…はぁ…一昨日…何もしてくれなかった…」
自分でも、恥ずかしい事を言ってると思う。
多分、今も顔は真っ赤だろう。
「…あの時、お前は男に襲われそうになってたろ…?そんな時にキスなんかできるか…」
そう言うと、頭をグシャグシャにかき混ぜてきた。
先生が優しい…
こんなの、恋人同士みたいな感じじゃん…
先生は私の事、好きなのかな…?
聞きたいけど、聞けない…
聞くと拒絶されそうで、怖い…
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