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「で、誰なのよ?美雪が好きになった人って?」
授業が終わり、前の席の亜由美が振り向き聞いてきた。
「…それは…」
まさか、先生だなんて言えない。
この恋は秘密にしないと、先生まで迷惑かけてしまう。
「!はぁ~ん♪もう、付き合ってるんだ?」
「つ…付き合ってないよ…」
先生に付き合ってって言われたわけじゃないし、告白されたわけでもない。
「そーなの?だって、首のそれってキスマークじゃないの?」
ん?
「えっ?どこ!?」
美雪は制服のポケットの中から、コンパクトを取り出し鏡で確認する。
「ほら!これ!」
亜由美が指差した箇所を見ると、赤く蚊に刺されたようになっていた。
これが…キスマーク!!
腐女子はよく、ヤ〇イ本を読むのでキスマークは知っていたけど!
リアルでは見たことなかった!
はわはわ…
写メに撮って、残したい…
そして、今度描く同人誌で使いたいな…
「……き…美雪…?」
亜由美の声で我に返る。
いけない☆違う世界に逝ってた☆
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