内緒の病室

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ダンが元素消失の為、怪我をした日の深夜。 病室には、静寂が流れていた。 「……んっ!」 しかしそれは表向き。 ある一つのベットから、抑えるような声が聞こえていた。 「……レン、静かにしないと聞こえるよ?」 そのベットから、囁くような声。 「だっ………て………」 それに答える、何処か艶っぽい声とスプリングが軋む音。 その声は女性のように高くはなかった。 かと言って、男性のように低くはない。 「ほら、ちゃんと動いて…」 カーテンの向こう側、ダンのベット。 そこでは父であるダンと、その上に跨がっている息子、レンが性交をしていた。 ダンの頭の中には、近親相姦と言う文字が浮かんでは消えていた。 レンとこう言う関係になってから、一ヶ月が経とうとしている。 初めに手を出したのは、大人であるダン。 まだまだ子供のレンは、こう言う知識を全然持っていなかった。 初めての時には泣いて痛がったレン。 しかし回を重ねる事に色艶を出し始め、しまいには、求めるようになった。 「……父ちゃっ」 思考に溺れていると、レンが名前を呼んだ。 .
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