序章:新撰組でのある朝

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  うふふっ。 ちょっ、あーかーんーて。 急ぐこたァ、あらへんよ。 そう、順番守って、列乱さんと。 大丈夫。 ぜぇぇんぶあたしが平らげてあげるから…。 「涼華ぁ?起きてんのか?」 んん? 誰だっけ、この声? まぁいいや。 あたしは目の前の甘味を食べるのに忙しいんだよ。 さぁ、ウェルカム餡蜜ちゃん…! あたしと甘い一時を堪能しようジャマイカ。 「起きろっつってんだよ!!」 『アーン?』 「何が“アーン”だ、この変態!」 ああ、もう。 せっかくの餡蜜がパァじゃんか。 夢 の 中 だ け ど さ 。 皆様、お早う御座います。 この言笑録(ゲンショウロク)の主な語り手となっております、椿 涼華(ツバキ リョウカ)で御座いますです。 あ、今の“ますです”は、ワザとだから!  
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