●○誘拐○●

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一歩一歩、ヒールがアスファルトを鳴らすたびにガンガンと響いてくる痛みを堪えながら、僅かに残っている気合いで前へと進む。 とその時パラッパラッと傘を叩く液体の音に地面から空へと視線を上げると…お天気雨だ、珍しい。 これに当たると背が伸びるって学生の頃信じてななぁとぼんやりと小柄なのを気にしていた高校時代を思い出す。
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