02─Second─

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「ハァ……」 俺は約束どおり今、2人に案内されている。 まずは昼飯を食いに食堂に行っているが、説明もしてくれている。 話を聞くたびに俺の口からはため息がこぼれる。 いや、だって金かけすぎだろ! 昨日もらったカードみたいなやつはなんだろう?って思ってたけど……カードキーらしい。 しかも、財布代わりにもなるらしく、どこへ行くにも必要なものみたい。 無駄だと思わない? 他にも無駄だと思うことはたくさんあるんだけど……まぁ、ここで生活するうちに慣れるかな。 慣れたくないけど…。 「ここが食堂だよっ!お昼は何にしようかなぁ」 「あー…、紘。耳ふさいだほうがいいぞ」 「え?」 言われたとおりに耳をふさいで食堂に入る。 何でふさぐ必要があるんだ? 「キャアーー!!」 「お2人が来たよ!」 「香奈ちゃん可愛いなぁ」 「雅人くん抱いてぇ!!」 中に入ると、男から出ているとは思えないような甲高い声と、これぞ男!と言うような低い声が鳴り響いた。 うゎ……うぜぇ。 頭痛くなってくるよ。 しかも、同時に聞こえてくるのは 「何あのオタク!」 とか 「自分の容姿わかってるの!?」 だとか 「香奈ちゃんと雅人くんが汚れるぅ!!!」 などといった俺への言葉もあるからよけいに頭が痛い。 「僕の友達の悪口言わないでよぉ!」 「…ったく。いつ聞いても胸クソ悪い」 「俺は気にしないので2人も気にしないでください」 「敬語禁止だってばぁ!!」 「今はたくさん生徒がいますから」 まだぶつぶつ言っている香奈をなんとかなだめて席に着く。 実際、白虎のやつらが下のやつだとしてもいる可能性があるからな。 「じゃあ注文しようぜ」 なんとここの食堂にはタッチパネルで、これで簡単に注文できるらしい。 「紘は何にするのぉ?」 「そうですね…。2人は決めましたか?」 「俺は日替わりランチ」 「僕はふわふわオムライス!」 「そうですか。僕は…」 メニューを見ながら考えるけど、種類がかなりある。 「俺は……その、チョ……チョコレートケーキ」 俺がそう言うと2人は俺を見ていた。 「俺ね…甘いものが……好きなんだ」 少し恥ずかしかったから顔が赤くなり、うつむいていたので下から見上げる。 「「…っ!(これはわざと!?)」」 2人の顔が赤くなった理由がわからなくて俺は首を傾げた。 .
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