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「遠慮しないでたくさん食べてね♪」
「はい!!いただきまーす!!!」
両手をパチンと合わせ、ご飯にがっつく健司…
「うめぇ♪相変わらずおばさんの手料理は最高ですね!!
夏子、そっちの皿取って。」
さっきの出来事がまるで何もなかったような態度…
ホントむかつく!!
「どうしたの夏子??食べないの??」
「そういう気分じゃない。」
「まぁ珍しいわね~。
いつもなら、ご飯3杯はおかわりするのに……」
「お、お母さんっ!!!!;」
「ぷっ、夏子そんなに食べんだ??」
健司は私を見てゲラゲラ笑いだした。
ああもぅ
マヂでイライラする……
「夏子…」
健司は食べるのを止め、私の方をじっと見た。
「な、なによ?」
「お前……太るぞ?」
そう言って、またゲラゲラ笑いだした。
「…………っ」
なんなの
なんでアンタなんかにそんなこと言われなきゃいけないの?
今までずっと
私のことなんて気にもとめてなかったくせに
むかつく
むかつく!!
「アンタなんかさっさと出て行けばいいのにっ!!!
このバカ健司!!!!」
「夏子っ!!けんちゃんになんて言い方………」
お母さんの声を無視して、私は自分の部屋に戻った。
ドアに八つ当たりし、大きな音を立てて閉めた。
「なによ、健司が悪いんじゃない!!!」
ベッドに倒れ込み、顔を埋めた
ふんだ
健司が悪いんだ。
突然現れて、『男』になった健司が悪いんだ……
そのまま、しばらく私の意識は眠りについた。
コンコン…
「っ!!!?」
突然ドアをノックする音に目を覚ますと
ゆっくりドアは開いて
健司が立っていた。
「あ、もしかして寝てた?」
「…いきなり入って来ないでって言ったでしょ。」
「まだ入ってねーもん。」
健司の足は、廊下の上に立っていた。
「ドアを勝手に開けるのも一緒だよ!!」
「だって返事がなかったんだもん。」
ええい
ああ言えばこう言う!!!
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