~始動~

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「名前は河上無双です。よろしく」 十月。秋も終わり虫達が冬支度を始める初冬。 俺はここ鳴神市は光陽中学校に引越してきた。 「ただいま」 「お帰り。学校どうだった?馴染めそう?」 「あっ、母さん。んーまあまあ初日だし」 俺に父親はいない。俺が小学六年生の時に死んでしまった。原因は不明である。それがきっかけで母の実家に引っ越してきた。 「あ、バスケットはどうするの?」 「学校にはなかったからさ。先生に聞いてみるよ。」 「じゃあ母さん出かけるから。晩御飯適当に食べてね」 バタンと玄関が閉まる。 「いってらっさい。俺も行くかな。」 自転車の鍵を棚から取り出す。
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