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トイレに入ると手洗いの所であばらを押さえていた直人がいた。
「やっぱり、痛めてるんじゃねぇか。」
俺は近付いて直人に言う。
「チッ!ついて来たのか。」
直人は舌打ちをして言った。
「あばらか?」
「あぁ……なぁ深司、頼みがある。」
「何だ?」
「この事は誰にも言わないでくれ…」
直人が俯きながら言ってくる。
「その頼みは聞けねぇな。今すぐ病院に行くべきだ。」
「まだ、こんな所で交代なんかしたくねぇんだよ!お前には俺の気持ちが分かるだろ!」
直人は顔を上げ、俺に訴えてくる。
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