十一章 リベンジ

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トイレに入ると手洗いの所であばらを押さえていた直人がいた。 「やっぱり、痛めてるんじゃねぇか。」 俺は近付いて直人に言う。 「チッ!ついて来たのか。」 直人は舌打ちをして言った。 「あばらか?」 「あぁ……なぁ深司、頼みがある。」 「何だ?」 「この事は誰にも言わないでくれ…」 直人が俯きながら言ってくる。 「その頼みは聞けねぇな。今すぐ病院に行くべきだ。」 「まだ、こんな所で交代なんかしたくねぇんだよ!お前には俺の気持ちが分かるだろ!」 直人は顔を上げ、俺に訴えてくる。
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