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「………っ!!」 リノアが息を飲む。 構えた双剣は光をまとったが……光が消えた後の剣に変化らしきものは見当たらない。 変化がないってことは……つまりそういうことだ。 リノアが息を飲んだのは、一瞬で理解出来たからだろう。 ようするに 「あ~ぁ。……また失敗しちまった…。」 言葉にすると余計に落ち込みが激しい。 いや…そりゃまぁ、アーティファクトを使ったのはまだ二回目だ。なのに劇的に変化させられると思ってはいないけどさ。 「ユージ」 剣をじ~っと見ながらリノアが喋った。 「な…なんだよ…そんな怖い顔して…」 「剣を振ってみて」 「??」 なんで剣を振るんだ? そう聞きたいところだが、ちょっとリノアの顔が怖い。
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