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「わかった。じゃあ、広場に向かうか。」 俺は頷いて歩き出し、リノアは後ろからついてくる。 「あ…そうだ。ユージ、今はお金に余裕があるし…そろそろ新しい剣を買わない?」 「え!?マジで!?」 「……びっくりした……そんなに驚くことないのに。」 そりゃ無理だ。 というか、驚いて声がでかくなったわけじゃない。嬉しくて声がでかくなったんだ。 俺の剣は初期装備から変わってなくて、初期の剣は刃こぼれが酷い。アーティファクトを使って多少刃こぼれは減っているが、それは一部だけ。はっきり言って使う前と変わらないから、使った時はかなり落ち込んだのを覚えてる。 ちなみにアーティファクトって言うのは、この世界で唯一の武器の強化方法だ。この世界には鍛冶屋が存在しないので、武器を強化したいときにはアーティファクトを使用する必要がある。
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