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「俺はのりが歯に張り付く口臭増加パンなんかいらねーし」
こんな奇怪な飯を買って食べる奴の気がしれないぜ。
俺は渋々そんな奴と食べ物を交換した。なんでだろ、奇抜なモノって妙に購買意欲がそそられる。
変なものをこぞって売り、学校を支配する――購買部のおばちゃんの陰謀なのではないかと疑りつつ《餡パン》の封を開け放つ。
「サンキュー。そーいや最近勇者殿とメシ食ってねーよな。ついに振り切った?」
「いや、忙しいらしくてな。俺にとっちゃありがたいんだけど」
瑞希曰く、名前が英雄だから勇者殿のエコは、用事そっちのけで俺を追ってくるはずなんだが。
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