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「命を狙われようが、ケツを狙われていようが……俺は逃げるだけだからな。
あー、エコの追って来れないような場所に転校してー」
「女子校いけばいいんじゃない?」
反撃とばかりに瑞希が囃し立てる。冗談だろ。俺は鼻で笑い返す。
転校と言えば、今日は転校ゲームとやらの概要を教えてくれるそうだが。
「将軍が女装ねぇ。ま、本音はさておき」
「冗談じゃねぇのかよ!? さすがに女子校行っても逃げられねーよ……」
女子校に逃げたって意味はない。エコは女子校――つまるところ女装と身分偽装――という《壁》など容易に越えてしまう。
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