りりかの物語

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りりかは家から少し離れると、家の方向を睨みつけた 「私のことなんか、何も知らないくせに…」 そうつぶやくと、また駅に向かって歩き始めた ~♪☆♪♭♯ りりかの携帯がなった 「ん~… あっ!麻由美からだ」 『りりか~!おはよ~!今日もテンションあげていこうね つかさぁ、今日の時間割さ~…』 普通、時間割を朝に聞くか?… 元「真面目」のりりかには理解ができなかった 「聞くなら前の日でしょ…。てか、普通忘れないし」 『えっとね~、今日の時間割は~』 こうやって、「友達」の形を保てるなら… りりかはケータイを閉じた ウザい… 母親も、「友達」も… ♪♭♯☆~ また、ケータイがなった「誰だよ、次は」 メールの送信主は卓也だった? 「姉ちゃん、大丈夫か?母さんは父ちゃんがキツく言ってたから あんま、母さんの言うこと気にすんなよ てか、ちゃんと朝飯たべなよ~」 卓也はりりかの1番の理解者だ 本人に自覚があるとは分からないが隠し事は卓也にだけ必ずバレる りりかも同じだ 卓也のことならなんでも分かる 「確かにお腹すいたな…」 オレンジジュース1杯だけはキツかったかもしれない 『駅の前のコンビニでなんか買おう…』 少し歩調が早くなった
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