第一話

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俺が気持ち良く叩いていると 「あ、あの……タンバ君?」 同じパートの先輩である、藤本椎(フジモト シイ)先輩が話しかけてきた 少し気が弱いが生徒会副長である 「ちょっと、い――」 「俺を斎藤と呼んで下さいと言ったはずです……」 「ご、ごめん!」 と、こんな感じなので友達と言えるやつは一人も居ない 強いて言えば俺の友達はドラムだ よく「淋しいやつだ」なんて言われるが、俺はドラムさえあれば生きていける 「で、どうかしたんですか?」 「あの!今からコンクール曲を振り分けするって……」 「分かりました」 先輩なんだから、もっとしっかりして欲しいと思ったのは内緒だ とにかく集まる為、スティックを置いて先輩についていく
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