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俺が気持ち良く叩いていると
「あ、あの……タンバ君?」
同じパートの先輩である、藤本椎(フジモト シイ)先輩が話しかけてきた
少し気が弱いが生徒会副長である
「ちょっと、い――」
「俺を斎藤と呼んで下さいと言ったはずです……」
「ご、ごめん!」
と、こんな感じなので友達と言えるやつは一人も居ない
強いて言えば俺の友達はドラムだ
よく「淋しいやつだ」なんて言われるが、俺はドラムさえあれば生きていける
「で、どうかしたんですか?」
「あの!今からコンクール曲を振り分けするって……」
「分かりました」
先輩なんだから、もっとしっかりして欲しいと思ったのは内緒だ
とにかく集まる為、スティックを置いて先輩についていく
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