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俺達が来たのは何時も練習している音楽室の隣にある準備室だ
話し合いをする場合、ここに集まる
「詩舞!」
「椎~!呼んできてくれてありがと~!」
「どーいたしまして!」
藤本先輩と話しているのは小野塚詩舞(オノヅカ シマ)先輩だ
背が小さく天然で、よく小学生に見られるらしい
そして
俺の想い人でもある
何時もニコニコ笑っている姿に、柄にもなく一目惚れってやつをしてしまった
因みに小学校からの初恋である
「君が恋ですか……人は見かけによらないもんですね」
「うお!背後に立つな!」
「今来たんですよ」
こいつは、パーカッションの最後のメンバーである、佐方華憐(サカタ カレン)だ
敬語なのは「誰にも失礼のないように」って言っていた気がする
「で、告らないんですか?」
「なんで知ってるんだ」
「そんな事どうでもいいんです。告らないんですか?」
そんな事って、俺にとっては大事な事だ
佐方は小学校からの付き合いだが、昔から情報屋だった
生徒は勿論、先生等の情報を知っている
余り、人付き合いしない方なのに何処から仕入れているのかが不思議だ
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