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「今はフリーですよ?詩舞先輩」
「今はって……」
「コンクール曲発表するよ~!」
俺の言葉を遮ったのは小野塚先輩
「先輩、早く言って下さい!どんな曲なんですか?」
切り替え早ッ!
今まで俺と話していたのに、気が付けば先輩達と戯れている
「うんとね、『The Woman in White』だって~」
「ウーマン……?」
「確か、ミュージカルの曲で、本にもなってましたよね?」
何故お前はそんな情報を持っている
「そうなんだ?ミュージカルか……。詩舞、パートって?」
「えっとね~、
スネア
ティンパニ
サスペンド
シンバル
チャイム
鍵盤
タンバリン」
ピシッと音が鳴った気がした
と言うより、音を立てて俺が固まった
「タ、タンバリン?」
嘘だ
何故、タンバリンが?
何故、タンバリンがある?
嘘だ
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