第一話

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「椎はスネアとティンパニどっちが良い~?」 「出来ればスネアが良いな?」 「じゃあ、ティンパニよろしくね~」 「え?」 「嘘だよ~。スネアよろしくね~」 まさかの小野塚先輩までS属性だったりするのか? 「ってことは……タンバリンをタン、けほっ斎藤君がやるの?」 「そうなるね~。で、サスペンドとシンバルは2人で分けてね~」 待った 俺がタンバリンだと? 俺は今までこの名前の所為で散々嫌な思いをしてきた だから、絶対に某サッカーチームとタンバリンから近付かないと決めた 否、近付きたくなかった 例え、俺の思い人でも…… 「やって、くれない、の~?」 「やりましょう!!」 好きな女の子を泣かせる訳にはいかない 泣かせる奴は俺が許さない 「じー」 視線を感じると佐方が俺を見ていた 「なんだ」 「何でもありませんよ」 そう言って譜読みをし始めた 俺もするか
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