934人が本棚に入れています
本棚に追加
仕事が始まっていた。
アヤは事務で、私はホテルのレストランのウエイトレスだった。
仲良しのアヤとは、朝の朝礼と、たまに廊下をすれ違うか、お昼に社員食堂で顔を合わせる位になった。
同じ高卒で、ウエイトレスのユカとも仲良くなった。
仕事中はユカ。
寮に帰るとアヤ。
とゆー感じでツルんでいた。
寮に帰ると、アヤと合流し、どちらかの部屋を行き来したり泊まったりするのが定番になっていた。
やっぱり同郷はイイ。
アヤと2人っきりの時は思いっきり方言で盛り上がっていた。
箸が転がるだけで笑えるお年頃だった。
天真爛漫なアヤと一緒に居るだけで、仕事でイヤな事があっても、心は晴れになった。
でも、2人の間に、誰か別の人が介入した場合、2人とも標準語を余儀なくされた。
次第に、二カ国語を器用に使い分け出来るようになっていった。
ちょっと気を抜かない限りは…。
油断すると妙な日本語になった。
2人で一緒にいる事が唯一の息抜きだった。
最初のコメントを投稿しよう!