始まりの一爆

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しかし、クシャルは平然としていて、それどころか逆に元気になっているような気がした。(もちろん比喩) ボッカ「くっそーなんで倒れない!?」 フェイ「お前…それ、氷属性か?」 フェイが矢を放ちながら聞く。その質問にボッカはおおいに頷いた。 ボッカ「うん!」 紫呉「クシャルに氷は効かないんだけど」 ………………… ボッカは思わずクシャルとガンランスを交互に見遣った。するとクシャルの顔がにやりと笑ったような気がした。まるで、ざまーみろと言わんばかりにである。(直喩) その瞬間、ボッカの何かが音を立てて断ち切られるのを確かに耳にした。(倒置法 ジャンヌ「ほい」 ちょうどいいタイミングでジャンヌの大剣がヒットし、クシャルの頭がボッカの目の前にきていた。 瞬間、ボッカがガンランスを構えると矛先から火を噴き始めた。 ジャンヌ「何やってんだよ!早く攻撃を……」 フェイ「バカ!そんなに近付いたら……」 フェイが声を上げた時、すでにそれは後の祭りであった。 ボッカ「竜撃砲…発射」 次の瞬間、轟音とともにセカンドの最大出力で放出された弾丸がクシャルの頭部に直撃し、せっかく起き上がったクシャルは再びもがいた。
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