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ふと…小山が立ち止まる。
(な、なんだっ!?)
俺の心臓のドキドキは限界だった。
「その包み紙‥。もしかして、いちごみるくキャンディー!?」
沈黙を破って小山が俺の机の上のキャンディーの包み紙を指さして言った。
「へぇ~。以外っ♪甘いの苦手そうに見えるのに。こうゆうの食べるんだっ☆」
小山が笑いながら話してくる。
「ぅん‥。」
ちょっと照れながら答える俺。
俺の口の中には相変わらず、キャンディーの甘ったるさが広がっている。
いつもならこの甘ったるさは気持ち悪いだけだけど‥。
今日は、その甘ったるさが体全体に広がって俺の感覚を麻痺させる。
特に頭の中は甘ったるさでいっぱいだ。
‥そして俺は、大嫌いなはずのキャンディーもきっと今日から好きになれそうな気がしてる。
甘ったるい,いちごキャンディーの味は俺を甘い恋に導く薬味。
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