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金曜日―。
「やべぇ!寝過ごした(汗)」
俺は遅刻をしてしまった。
慌てて家を出て、自転車をいつも以上に必死でこいで、学校へ駆け込み、教室に入る。
「コラ――!!山崎っ!遅刻だぞっ!!」
教室に入った瞬間、担任に注意された。
それを聞いたみんなが笑い始めた。
小山まで‥みんなと一緒に笑う。
俺はものすごくブルーな気持ちになった。
(小山まで笑うことないだろ‥。)
放課後、何気なく教室に残る俺。
まだ、朝のショックから立ち直れていないのだ。
もうみんなほとんど帰ってしまったらしい。
ふと…ポケットを触るといちごみるくキャンディーがあった。
(そうか‥今日は遅刻したから朝食べ忘れたんだ)
俺は包みを開け、キャンディーをポイッと口の中に放り込む。
すぐにあの甘ったるさが広がってきた。
(あぁ…俺の恋もこのキャンディーみたいに甘くいったらいいのにな‥。)
そんな事を考えながらキャンディーを舐めていると…
ガラガラ。
という音がして教室のドアが開いた。
ふとドアの方を見る。
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