ハッピーバレンタイン!!

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*** ヒースと分かり合えた後、私は彼と分かれ、再び崎戸家へ。 ナナ達と何をやっているのかは、訊かれなかった。 ついさっきの事があったにも関わらず、信用されているんだなと実感し、嬉しくて顔がにやけてしまう。 それを親友二人に指摘され、からかわれるのはいつもの事。 「それにしても、佐々木くんには驚いたよね~」 チョコ作りを再開しながら、サキがニコニコしながら言う。 何がそんなに楽しいのか…… 私は危うく、色んな意味で死にかけたのに…! 「受験があんなに人を狂わせるとはね」 「クリーム効果で少しは落ち着いたみたいだったけど♪」 「いや、今頃死んでるかも」 「え?」 「あれ、うちの冷蔵庫にあった、消費期限切れのクリームだから。変色ぎみのね」 『…………』 もし飲み込んでいたなら、彼のお腹は一大事だ。 「でも、ヒースくんが一緒だから大丈夫じゃない?」 「ヒースには、『何が起きても手を出すな』って言っといた」 「さ、さすがナナ♪」 「…心配だなぁ……ヒースが」 そう。 分かれた後、ヒースは佐々木くんと一緒にいるのだ。 なんでも、コリンくんも呼んでバスケをしに行くだとか。 「ま、いいんじゃん?少し痛い目に合うべきだよ、佐々木は」 「ね~!クリームくらいじゃぬるいぬるい!」 「…そこまでしなくても」 さすがに可哀想に思えてくるが。 「何言ってんの。あいつ、別れの危機に陥らせようとしたんだよ?」 「う……でも、私も油断してたというか…」 「一途なのは感心するけどね~。今日の佐々木くんはちょっと、危ない方向に進んじゃってたよね」 「これからも気をつけなよ、ハツ。もしもの時は、急所狙いな」 そんな物騒な…! .
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