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いままで何度も歩いたこの道
でも、今は初めて歩く道のように感じて落ち着かない
なぜだろうか？
答えはわかってる
今の僕の左側に君がいない
君と何度も歩いた道
別に行きたい店があるとかじゃなくて
時間があると
二人でなんとなくこの道を歩いた
君が僕の隣からいなくなってから、結構経つけどまだ一人で歩くこの道に馴れない
今でも
人混みの中で君によく似た後ろ姿を見るたびに
僕の胸の鼓動は速くなる
そんな時は
君との楽しかった思い出で頭の中がいっぱいになる
僕は歩みの遅い君に合わせて少しゆっくりと歩く
君は歩みの速い僕に合わせようと少し急いで歩く
そうすると
稀に君が僕より先にいってしまう
僕は慌てて君の腕を掴む
そんな僕を見て君は笑いを堪えるような表情を見せる
そんな表情が好きだった
でもそんな君の表情を見ることが出来ない
今は知らない誰かにその表情を見せているのだろうか
この道を歩くとそんな事を考えてばかり
まだ君を忘れられないみたい
いつの日か
君を思い出さずにこの道を歩ける日が来るのだろうか
あったとしても
もうしばらく先だと思う
その日が来るまでは君の事を思い出す事を許してください
もうしばらくは君との日々を思い出しながらこの道を歩くだろうね
もうしばらくは…
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