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ついていった先は
広い研究室...
だろうか。
巨大な機械や不思議な装置がある。
怪しげな色の液体もある。
そこに偉そうに座る人物。
それがきっとビッグボスなのだろうと思った。
新弥は触れている箇所から僅かに黄泉が震えているのがわかったからだ。
「ようこそ..ええと、君は」
「043番を匿っていた馬場新弥という人物です」
隣でつれてきた奴が説明した。
「なるほど..
043、おかえり。
ここは君の家だ。
遠慮することはない。」
薄く笑みを浮かべるその人物。
馬鹿にでもしているのか。
それとも癖なのか。
それでもまだ新弥の後ろに隠れ怯えている黄泉を見て、
新弥が口を開いた。
「黄泉をどうするつもりだ」
「ん?
そりゃあここにいたころのようにまた働いてもらうよ。
だからつれていっていいよ。」
助手がその言葉を聞いて黄泉の腕を引っ張った。
すると
黄泉が怯えながら顔を上げた。
「や、やだ...」
「なに?」
「に、新弥と一緒じゃなきゃやだ!!」
目に涙を溜め懸命に伝える黄泉。
それを見て目を見開いているマッドドクターがいた。
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