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右手が不思議な感覚に包まれた。手甲が変化し、ガントレットとなった。驚きはしたが戸惑う余裕は、存在しない。
レバーを手前に引く。カードの挿入口が現れ、躊躇無く『ディレイズ』のカードを装填した。そして、言うべき言葉を口にする。
「……変身」
と。レバーを押し込む事でディエンドライバーから聞こえた声が告げる。
『カメンライド………ディレイズ』
目の前に6つのプレートが対角線上に光一の顔に差し込む。ディエンドと違い、薄い装甲はイエローとブラックに色付いた。
「ふ~ん。差し詰め、ディレイズドライバーって、とこか?一応、聞いとこうか。君、何者?」
ディエンドがディレイズを観察し、尋ねる。光一は、考えて、頭に浮かぶ言葉を
「多分………仮面ライダーだ」
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