クウガの世界.1

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『アタックライド』『インパクト』  ガードの名前からして、至近距離の強烈な一撃を意味すると思われる。何故そのカードを装填したのか?恐らく、今考える戦い方が合っていると思ったからである。つまり、 「うおぉぉぉ!!」  ディレイズは、走った。不得意から得意へ。ディエンドライバーによる銃撃を得意とするディエンドに至近距離に勝負を持ち込むためだ。 「ほら。ほら。甘いよ」  そんな事は、ディエンドも百も承知。召喚したライオルーパーとの戦いぶりからし、ディレイズは、接近戦に秀でている。だからこそ、近付かせるわけにもいかない。ディエンドライバーで翻弄する。拳の届く距離、蹴りの届く距離、踏み込める距離に立ち入らないように。 「……厄介だよ。もう」  戦えない。同じフィールドに立てず、翻弄され、足止めされる。 戦い方が巧い。常に上からの立場でこちらの行動を的確に対応する。 「くそ、おぉぉお」  経験の差は埋めようがない。なら。初心者の考えで戦う。  もっと速く。もっと敏感に。もっと耐える。  すてみ。どんな攻撃だろうと関係ない。避けて。無理なら耐えて。何をしてでも速く。
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