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海東大樹は、初めて足を踏み入れたクウガの世界。彼の目的は、ただ一つ。お宝だけである。その彼が未確認生命体グロンギに対して、牽制した。
「ったく、クウガの世界は、士が旅した後の世界だから終わってるって、思ってたのに。甘いな」
サイのグロンギが大樹に襲いかかる。軽くいなすとすかさず、銃口をサイのグロンギに向け、引き金を引いた。
「だから、ナマコが食べられないんだ。変身」
相手が怯んだ時を見計らい、青と黒の銃『ディエンドライバー』にカードを1枚、差し込んだ。
『カメンライド………ディエンド』
銃口を上に引き金を引く。大樹の周りに3つの虚像が現れ、大樹に重なる。黒いプレートが頭に装着され、青く色付いた。
2人のグロンギの視線が大樹に集中した事で光一は、難なく物陰に隠れる事ができた。彼は、何か力があるのか動じる事無く、立ち回る。そして、銃口を上げ、呟いた言葉は「変身」。そして、青と黒の銃から聞こえた「カメンライド」「ディエンド」。その言葉の響きに1枚のカードを手にした。『ディレイズ』。手甲と同じ黄と黒の姿が記され、何処と無くディエンドに似ている気もした。
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