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中に入ると、ほとんどの生徒がすでに登校していることを確認できた。
「あ!!!
唯~!頼む!手伝ってくれ!!」
すぐに話しかけてくる人がいた。
机に座って、必死でペンを動かす姿は、実にわかりやすい状況を示している。
「おはよ!
鷹、何してんの?」
「課題っっ!!!
手伝ってくれ!」
(まあ、何となくそうだろうと思ったけど…。)
つまりは、そういうこと。
休み明けに、何人かはいるものだ。
こいつ、神崎 鷹は、まさにその通り。
サッパリした感じのいいやつなのだが、こいつはなかなかのお調子者なのだ。
課題とか係りの仕事とか、すぐに忘れる。
一応、友達の一人でもある。
オレは席に荷物を置いて、鷹の所に行く。
すると、隣の席からも声が発せられた。
「手伝わなくていいわよ。
鷹が部活ばっかりしてんのが悪いんだからね!」
鷹が課題に追われているのを知っているようだ。
…いや、見れば誰でもわかるか。
「うっさいな!
優李は黙ってろよ!!
も~マジやばいんだってば!」
「何言ってんのよ!
それ、自業自得でしょ!!」
「お前だって毎日ラケット振り回してるくせに!」
「あたし、あんたよりはしっかりしてるわ。」
「言ってろ!
コノヤロウ!!」
朝からうるさい…。
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