Seven Control

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「あ、こんなとこにいた。さっくーん!」 図書室でじっくり本を読んでいたところに、いきなりそんな声がした。奈々が図書室にずかずか入ってきて、朔太郎を見つける。 「な……?」 「さっくん、ほら、行こ」 朔太郎から本を奪い取り、棚へ突っ込み、朔太郎の腕を組んで引っ張る。 「いや、待った。待て、待ってくれ」 「どうしたの?」 「まず、さっくんとかいうのは止めてくれ。あと、悪いが俺は君と付き合う気はない」 「あたしだって、付き合うならネル様とかの方がいいよ。悪いけど朔は……論外?男は30歳からだよね」 あっさり朔太郎も振られ、安心したような、裏切られたような感じになる。 「じゃあ、朝のは……?」 「言ったじゃん。あたしのバンドで歌ってって」 きゃは、なんて照れながら奈々が言う。朔太郎は脈絡のない言葉に混乱し、尚更、逃げたくなった。
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