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「――聞いてないっ」
悠馬がエイジに向かって強く言う。
「言ってないから、知らないのは当たり前」
さらっとエイジは言う。午後7時の某スタジオ。週に4回、月火木土曜日に入る彼らの行き着けの場所だ。
「だけど、新しい奴を入れるなんてヤダ!アツだって、いつもサボりまくってるし!」
「お前だって新しく入った奴だろ」
「でも……!」
スタジオの重い扉が開けられた。入ってきた奈々を見て、無理やりに引っ張られてきた朔太郎を見て、悠馬が目を大きくする。
「ヤダ!」
「悠馬、口閉じなさい」
「はい……」
奈々に言われて悠馬が座る。
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