Seven Control

12/21
前へ
/305ページ
次へ
「――聞いてないっ」 悠馬がエイジに向かって強く言う。 「言ってないから、知らないのは当たり前」 さらっとエイジは言う。午後7時の某スタジオ。週に4回、月火木土曜日に入る彼らの行き着けの場所だ。 「だけど、新しい奴を入れるなんてヤダ!アツだって、いつもサボりまくってるし!」 「お前だって新しく入った奴だろ」 「でも……!」 スタジオの重い扉が開けられた。入ってきた奈々を見て、無理やりに引っ張られてきた朔太郎を見て、悠馬が目を大きくする。 「ヤダ!」 「悠馬、口閉じなさい」 「はい……」 奈々に言われて悠馬が座る。
/305ページ

最初のコメントを投稿しよう!

436人が本棚に入れています
本棚に追加