Seven Control

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「――帰らせた!?何でよ?」 篤樹のネクタイを掴んで連れてきた奈々がエイジに詰め寄った。すでに朔太郎が帰ってから50分が経過している。 「だってあの人、やる気なさそうだったし」 「悠馬、黙らないと黙らせるよ?」 にっこり笑った奈々に危険性を感じて悠馬が口を両手で押さえた。 「つか、奈々ちゃん。あの背ぇ高い人っしょ?」 篤樹が奈々の肩を揉みながら言う。 「知ってるの?」 「だって、あの背だし。目立つじゃん。で、何?奈々ちゃん、あの人連れてきて何させようとしたの?」 奈々の顔の横から、篤樹が顔を覗かせて尋ねる。その顔に奈々が握った拳の甲をぶつけて篤樹を離れさせる。 「アツ、いくらあたしが可愛くても発情しちゃダメだから」 「ちょーしに乗りすぎ。誰が奈々ちゃんみたいな暴力女……」 篤樹がぶつくさ言いながらドラムセットに座る。 「奈々は暴力女じゃなくて、乱暴なだけだろ!」 「悠馬、フォローになってないぞ」 エイジが冷静に悠馬に突っ込んだ。
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