Seven Control

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『ねえ、眞鍋。ロックに興味ない?』 いきなり奈々が朔太郎に言い、手を握る。 『いや、あまり』 はっきり言うが、奈々は笑顔を保ち続ける。 『あるでしょ?あるよね? あるって言えよ、このでくが』 笑顔はそのままで急に声が低くなり、朔太郎の手を握り潰そうとするように力を込める。 『……あり、ます』 そう答えざるを得ない。朔太郎がしかめっ面で答えると、奈々が満面の笑みになる。 『じゃあ、今夜付き合ってね。帰さないから♪』 『……今すぐ帰りたくなってきた』 『じゃーねー』 奈々が手を振り、駆けていった。ロマンチックなものなど、朔太郎は少しも感じられなかった。
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