夜と黒猫(銀高/*★)

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決まった時間にアイツは来る……。         (夜の黒猫)         「それでは、銀さん僕たち行ってきますね」 今日、新八、神楽はお妙の家に泊まる日。その中銀時だけはお留守番。   「おう、行ってら~」 ガラガラピシャンと扉を閉める音が万事屋に響き渡った…。   「さて、これからどうすっかな……(定春は隣の部屋で寝てるし…)」 「やる事ねぇー」っと言いながらソファーに横たわった。 目を瞑り、ふと思い出す。前にもこんな日があった…と。深夜決まってアイツは来た…サラサラと流れる黒髪で方目には包帯…、手には煙管を持ち、妖しい笑みで人を惑わす…。 いつ来るかも分からない、気付くと其処に居る…アイツはまるで黒猫、だ。   「(今夜は来るのかな…)   ……って!まるで俺がアイツに恋してるみてぇじゃねぇか!?」 バッ…と起き上がり頭を抱えて悩み込む。胸が苦しいのは分かっていた…。   「(酒でも、飲んで落ち着くか……)」 …酒を一杯、また一杯とこんな苦しい想いをするなら今の内に酷く酔っとこう…アイツが来ても何も想わないように………。         (何時来るか、今日は来るのか…あの自由気ままな黒猫は………)   おわり
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