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成歩堂
「いいえ！しかしこうは考えられませんか！？月美さんの母親金成霞さんは本当は死んでいなかった」
御剣
「はぁ？」
成歩堂
「死んだというのは誤りで実は金成会長と離婚しただけだったかもしれない。４歳の子供には離婚したことを説明しづらくてママは死んだんだと嘘をついていたのかも…」
御剣
「……呆れて言葉も出ないな」
御剣
「金成霞は１６年前の５日１日トラックにはねられ死亡している！すでに確認済みだ！！地方版の小さな記事だが当時の事故は新聞に載っている！戸籍も確認したが本人であることに間違いない！」
御剣
「金成霞が死んでいる以上…被告人が見たものは馬鹿げた夢であったかあるいは容疑を逃れるためのねつ造…」
成歩堂
「待った！！金成会長がそばアレルギーだと知っていた、ただそれだけの根拠で月美さんを犯人と決めつけられるのですか？いつも飲んでいる薬がそば粉にすり替えられていたのなら、まず疑わなければならないのは…その薬を処方したお医者さんです！！」
御剣
「……成歩堂…調書にきちんと目を通したのか？」
成歩堂
「！？」
御剣
「事件当日、金成ニハはドリーム診療所で診察を受けたあと、その隣にある洋食屋マンプークでオムライスを食べ…もらったばかりの薬をひと包み飲んでいるのだぞ」
御剣
「店の従業員が薬袋を破ろうとする姿を目撃しているし食べ終わった皿を片付ける際、空の薬袋がテーブルにあったことも確認している。もし愛沢医師がそば粉入りの薬を手渡したなら昼食後すぐにアナフィラキシーを起こしているはずだ！」
御剣
「そば粉にすり替えられたのは昼食よりもあと！愛沢医師の犯行ではないのだよ」
真宵
「マンプークかぁ、あそこのオムライス美味しいんだよね♪」
裁判長
「そうですね♪私も通ってますよ。チラシが入っていたんですが来週から特別フェアを行うそうですぞ♪」
真宵
「うわーっ絶対行かなくちゃなるほどくん！」
成歩堂
「……。御剣検事…お医者さんが犯人ではないことはわかりました。では家政婦さんはどうですか？金成家に長年仕えてきた人なんですよね？薬をすり替えることくらい簡単にできたのでは！？」
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