29人が本棚に入れています
本棚に追加
/18ページ
月美(幼少)
「できた♪」
女①
「あら可愛い。お花のティアラ」
月美(幼少)
「ママお誕生日おめでとう♪」
女①
「ありがとう月美ちゃん」
月美(幼少)
「ママの首飾り綺麗だな。月美のお誕生日には、そういうピカピカの買ってね♪」
女①
「月美が大きくなったら、これをプレゼントしてあげるね」
月美
「大きくっていつ頃?」
女①
「あと16年……月美が20歳になったらよ」
いきなりドアが開き女が入って来る。
女②
「その娘を、こっちへよこしな!」
女①
「月美っ!!」
月美
「ママ!ママっ!!」
女①
「やめて!あたしの月美を返して!」
女②
「うるせぇ!!!」
月美
「ママ!!…ママっ!!」
---------
月美M
(また、あの時の夢…。
ママが死んでから16年。
いったい何度、同じ夢を見たんだろう…)
月美
「はぁ…まだこんな時間か…。
喉が渇いちゃったな…」
月美が廊下へ出ると人影がある事に気付く
月美
「!?……だ、誰!?」
女①
「ごめん…起こしちゃった?」
月美
「…?」
女①
「大きくなったわね月美ちゃん。16年ぶりだもんね。あなたに会いたくて帰ってきちゃった。今日はあなたの20歳の誕生日でしょ?…はい、プレゼント」
月美
「マ…ママ!?」
女①
「あなたが20歳になったらプレゼントするって約束していたもんね。本当は、こっそり枕もとに置いておくつもりだったけど見つかっちゃったか」
月美
「……16年前に死んだママと会えるなんて、あたし夢を見てるんだね。でも嬉しい!ママから20歳のプレゼントが貰えて!
…ありがとママ……」
女①
「…月美…その包帯はもしかして…」
月美
「あぁ…これ、ちょっとケガしちゃって…」
女①
「パパにやられたのね!!」
女①
「……月美っ!!もう何も心配しなくていいよ。パパの事はママがなんとかしてあげるから」
月美
「な、なんとかしてあげるってどういう事?」
月美M
(………まさか…!?)
最初のコメントを投稿しよう!