逆転裁判

天国からの逆転（前編）

１１月４日午前８時２６分
成歩堂法律事務所

春美
「お久しぶりです。真宵様、なるほどくん」

真宵
「はみちゃん、いらっしゃーい♪」

成歩堂
「ごめんね。わざわざ呼び出しちゃって」

リューイチ
「ミャ～」

成歩堂
「ん？その子猫は？」

春美
「どうやら迷子みたいです。お腹をすかせていたのでクッキーをあげたらついてきてしまいました」

真宵
「きゃあ、可愛い♪あ、首輪に名前が書いてある。ぷっ♪リューイチだって！なるほどくんと同じ名前だ。よくみると眉毛の形がなるほどくんにそっくり…かわいそーに……。」

成歩堂
「どういう意味だよ！」

春美
「あの～…少し気が早いとも思ったんですけど、これお祝いです！」

成歩堂
「ちょ、春美ちゃん！お祝いって…あれ何？」

春美
「見てのとおりベビー用品です。この度は真宵様、なるほどくんのご結婚おめでとうございます！！」

真宵
「えええええーっ！？」

成歩堂
「ななな、なんだよそれ！？」

春美
「婚約パーティーにお招きいただき、ありがとうございます！」

成歩堂
「婚約パーティーじゃなくて…こんにゃくパーティーだよ！最近、真宵ちゃんがこんにゃく料理にこっててさ」

春美
「こんにゃく…ですか？」

真宵
「こんにゃくサラダ、しらたきスープ、糸こんにゃくスパゲッティ、赤こんにゃくステーキ！安上がりだし、お腹いっぱい食べても太らないからはみちゃんもきっと気に入るよ♪」

リューイチ
「ミャーーっ！！」

真宵
「あ、リューイチ！」

成歩堂
「うわっ！！なんだこれ凄いホコリ！」

春美
「わたくしも気になっていたのですが、どうやらリューイチの体に白い粉がついてるみたいなんです」

成歩堂
「口に入っちゃったよ～。ん？これ、そば粉じゃないかな？」

真宵
「そば粉ってお蕎麦の原料の？どうしてそんなものが……」

春美
「お蕎麦屋さんから逃げ出してきたのかもしれませんね」

成歩堂
「でも、この近くに蕎麦屋なんて…」

真宵
「何言ってるの。天下そば御殿があるじゃない。あの屋敷のご主人さん確か猫を飼っていたはずだよ」

春美
「なんですか天下そばって？」