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成歩堂
「本当にお母さんでしたか?見間違いということは?」
月美
「あたしだって最初は信じられませんでした…だけどあれは絶対にママです!最後に会ったのは4歳の頃ですが…あの優しい笑顔を忘れたことは1日たりともありません」
成歩堂
「しかし月美さんの母親は16年前に亡くなっていますよね」
月美
「…はい…。幽霊なんているわけないとは思っていますが…」
成歩堂
「例えばあなたの母親によく似た別人だったとか…あるいは…」
月美
「絶対にママです!もしもあの時会ったのがママにうり二つの女性だったならどうしてネックレスのことまで知っていたんです?」
成歩堂
「ネックレス…?」
月美
「これがそのネックレスです。あたしママがいつも首にかけてた星型のネックレスが大のお気に入りでした。ちょうだい、ちょうだいっていつもママにおねだりしてたんです。ママは約束してくれました…」
女性①
「あなたが20歳になったらプレゼントしてあげる。その代わりママの誕生日にも何か素敵な物をプレゼントしてね」
月美(幼少)
「うん♪」
月美
「あたしはこの約束を心待ちにしていました。そして昨日があたしの20歳の誕生日でした。天国にいてもママはちゃんと覚えててくれたんです。これまで誰にもママとの約束を話してはいません……」
月美
「だからあの時ネックレスをくれた人はママ本人に間違いないんです!…ママはあたしに言いました…」
女性①
「もう大丈夫、何も心配しなくていいのよ…パパはママが連れて帰るから」
月美
「―と…。ママはあたしの額にキスをするとそのままどこかへ姿を消してしまいました。その後あたしはベッドに戻り…翌朝目を覚ましたあと変わり果てたパパの姿を見ました」
裁判長
「死者が殺人を犯した…奇妙な話ですね…」
御剣
「裁判長!被告人の証言を鵜呑みにしないでいただきたい!16年前に死んだはずの人間が蘇って夫を殺しにやってきたなんて…そんな事が現実に起こり得るはずがない!すべて被告人のでっちあげだ!!」
成歩堂
「異議あり!月美さんの証言をでたらめだと決めつけるのはどうかと思います!」
御剣
「ならばキミは幽霊が殺したと思っているのか!?」
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