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「まだ聞きたい事あったのに…仕方ないか。」
「ま、とりあえずこれで決まりだな。」
「何が?」
「あいつは未来から来たってこと。」
「うーん……信じがたいけど、そう信じるほかにないよなぁ…」
「小五郎、あいつ逃がすなよ」
気絶してしまった小春さんを部屋に寝かせ、晋作と二人。
窓枠に右肘をついて外を仰ぎながら俺に話を降る。
左手は前髪をくるくると弄ぶ。
「………何を考えてる?」
これは晋作が考え事をしている時の癖。
頭の回転が早く、突発的な発想と機転で藩を背負う男。
「……まさか……」
「未来を知ってるんだぜ?俺らや幕府の明日を知ってるはずだ。
例え知らなくても未来の暮らしを知れば役にたつ事があるかもしれない。」
「ちゃっかり利用するんだな」
「当たり前。
ふっ……面白くなりそうだ」
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