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今日の舞、何かおかしかったな…
そう思いながら、和泉と車に乗り込んだ。
「今日良かったの?俺とデートなんて」
和泉はバツの悪そうな顔をした。
「大丈夫だよ!とりあえず単位取得したし、50枚のレポート完成すればいいだけだから」
「50枚!?お前、どんな事したんだよ」
驚きを隠せない和泉。
え?普通じゃないのかな…
「和泉と沖縄旅行した日までにレポート終わってなかったの」
「マジかよ…俺、大学では優等生だったからそんな事経験した事ない…
ってか甘菜ちゃん?“課題類は旅行までに終わらす”んじゃなかったかなー?」
ギクッ
和泉は横目で私をニヤニヤしながら見た。
「…っや、だから~そのー…」
「そんな焦んなって。何もしないから」
クスクス笑いながら、和泉は真っ赤になった私の頭に手をおいた。
「頑張れよ!何だったら、俺も手伝ってやる」
「本当!?」
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