それぞれの恋愛

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最終話【恋心】 滋が生徒会メンバーに加わって【数ヶ月】。滋はよく悠理と行動を共にするようにはなった。「はぁぁ」滋のため息が【生徒会室】に広まる。「何よ。ため息なんかついて」隣りに座る悠理が睨む。 生徒会室には、滋と悠理しかいない。他のメンバーは、別の場所で仕事をしている。「俺さぁ、生徒会でやっていけんのかな」滋はまた、ため息をついた。「雄大は、仕事がスムーズに進んで助かるって言ってたよ」悠理は滋を励ました。 「そうかなあ」滋は納得がいかないようだ。「ねぇ、滋?」「何だよ」滋が横を見ると、悠理の顔がすぐ目の前にある。 【悠理は滋の唇に自分の唇をかさねた】。しばらく長いキスの後、悠理がゆっくり離れる「私からの…ご褒美」悠理の頬が少しだけ紅い。 「ねぇ、今、緊張してたでしょ。もしかして【ファーストキス】?」悠理がからかう。 「んなっ!?」緊張から解けた滋の顔がおもいきり紅く染まる。 「アハハ!図星かぁ」「うるせぇ!」滋の顔がますます紅く染まる「滋は、かわいいなぁ。もうちょっと、男前になったら、彼氏にしてもいいかな?」悠理は滋の頭を撫でながら言う。 「けっ!誰がお前なんかと!」滋は面白くなさそう呟く。 笑い続ける悠理とむくれる滋。 幼馴染みである二人がお互いを【恋愛対象】として、みるのはまだ先のようだ。 【完】
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