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ある一室。
長い黒髪を下ろしたままの娘は、悲しげに俯いていた。
「ねぇ、きっとまた会えるよね‥‥‥?」
すると青年は力のない、でもとても柔らかな笑顔で微笑む。
「そんな悲しい顔をしないで下さい。それに、きっとじゃないでしょう?
必ず、ですよ。
必ず会えます。そのためなら僕はどこまでも探しに行きますから、待ってて下さいね。」
少女もつられてふわりと微笑む。
一筋の涙を流しながら。
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