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ゼファーは頬杖をつきながら言った。
「君はここに何度か来たことがあるみたいだね?」
「ん?ああ。一体ここはどこなんだ?」
仁は部屋の中を見まわしながら尋ねた。
「ここは『真実の宮殿』だよ。その名の通り、真実を知ることができる宮殿さ。君は京一郎の力を受け継いでいるからここに来ることができるんだ。普通は来れない。」
まっすぐ仁を見据えながらゼファーが答えた。
その目こそ、真実をすべて見透かしているようだった。
真っ赤な瞳だった。
仁はなぜか恐ろしくなり、目をそらした。
「ははっ、照れちゃったかい?」
「そんなわけないだろ・・・。」
随分と呑気な奴みたいだ。
「・・・ところでだ。君にはやることがあると言ったよね?それもたくさん。」
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