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またあの視線でゼファーが見てくる。
確かにゼファーは二枚目だが、仁にそっちの趣味はない。
視線を合わさないように気をつけながら答える。
「そうは言っても、よくわかんねえぜ。俺がやらなくちゃならないことなんてよ。あ、彩乃を助けるってのはなんとなくわかるぜ?」
「そうだね。君は妹も助けなくちゃならない。だが、助けるためにもしなくちゃならないことがある。」
真剣な顔でゼファーが仁を見る。
仁は見つめられるのに慣れていない。
いや、日本人は長く見つめられるのは元々苦手な者が多い。
仁もその部類なだけだ。
「それはなんだよ・・・?」
「・・・死神の消滅。死神を解放することだ。」
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