110人が本棚に入れています
本棚に追加
仁は一瞬ためらいながらも、黙って手を取った。
すると、視界が一時的に真っ白になった。
それもほんの僅か、一瞬の出来事で、気が付くと別の場所に移動していた。
それは以外にも普通の部屋だった。
真っ白なのは変わらないが、ベッドもあったし、テーブルだってあった。
まあすべて白を基調としたものばかりだったが。
お偉いさんの部屋というものだから、もっと広いものだと予想していた。
だが、ホテルの部屋より少し広くなった程度の広さだった。
「い、意外と普通の部屋だな・・・。」
「まあね。あんまり広い部屋は好きじゃないんだよ。広すぎても無意味なスペースならもったいないだろ?」
最初のコメントを投稿しよう!