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『俺は、神谷仁・・・?』
神谷仁。
どこか懐かしいような気がした。
『そうだ・・・。俺は神谷仁だ・・・。では神谷仁は本当に人間なのか・・・?』
新たに浮かび上がる疑問。
自分が人間だったのか、それすらもわからない。
『・・・アレクシアを覚えているだろう?』
その声が聞こえた瞬間、仁は強大なる壁にぶつかった。
『アレクシア・・・!!!そうだ!あいつは俺の敵!!絶対許しちゃいけない相手!!・・・だけどもう、俺には到底かなわない話だ。』
『・・・。』
アレクシアにされた非道なる拷問。
大切な仲間たちを失う悲しみを何度も味わった。
『俺は人間なのか・・・?誰一人救えないちっぽけな存在じゃないか・・・。駄目だ・・・。俺なんかがもう存在しちゃいけないんだ・・・。俺がまた現れれば別の世界の皆が死ぬ・・・。』
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