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『もういいんだ・・・。一人にしてくれ・・・。ほっといてくれ・・・。』
仁はもう傷つくのが嫌だった。
いなくなった方が気分はすっきりすると思った。
いや、気分を味わうこともできなくなるのか・・・。
『君はそんな奴じゃないだろう?仲間や家族を大切に思う、心優しい存在だったろう?』
声の主はなおも仁を説得する。
『うるさい・・・。うるさいうるさいうるさい!!!一人になれば傷つかないで済む!!初めから仲間を作らなければこんな傷つかないですんだんだ!!もう傷つきたくない!!嫌だ!!俺の事はほっといてくれっ!!!』
仁の本音。
頭を抱えたくなった。
苦しかった。
だからその苦しみから解放してほしかった。
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