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A「…今出てこれる?」
K「え?」
A「今カメの家の前にいんだけど…」
オレは窓から体を乗り上げて、外を見回す。
…仁の車がある。
オレは気付いた瞬間、
考えるより先に、体が勝手に玄関へと走っていた。
K「仁!!」
A「隣乗って?…ちょっと話したくてさ。」
オレは頷いて、助手席に座る。
A「…カメに寂しい思いさせるって分かってんだ。」
K「…うん」
仁とオレはお互い向き合わない状態。
A「…カメのこと好きなのにさ……一番好きなのに…そんなカメのこと置いてくって…オレ、ほんと最低だよな。」
K「そんなことないよ!!仁がしたいことしてくれたらオレも嬉しいよ。」
オレは仁のほうに体を向ける。
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