二人の時間

フォーリンラブ

『なあ親父、瀬波さんとこに娘さんいたっけ？』

『ああ…東京に嫁に行った娘さんいるな』

『じゃあ今日いたのはその人かな…』

『帰省してるんじゃないか？』

『綺麗な人だったな』

『お前お客様の娘さんに手だすんじゃねぇぞ！』

『わかってますよ～』

ところが翌月も彼女は家にいて、米を受け取った

『ねえ、君来週もち米１キロだけ持って来てくれる？お正月のお餅作りたいみたいだから』

『わかりました。月曜日にはもってきますから』

『ちょっと待って』と彼女は台所からパウンドケーキをもってきた

『作りたて。食べなさい』とラップしたケーキを渡してくれた

俺は天にも昇る気持ちで車の中でパウンドケーキを食べた

しっとりしてドライフルーツがたくさん入っていた

しかし帰省にしたら長くないかな…