フォーリンラブ

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その日はすっかり栗子さんにご馳走になりテツも上機嫌だ 『あの人35くらいかな。童顔なのに色っぽいよな』 『そのくらいじゃない?』 『熟女キラーのカイトとしてはもちろん目つけてんだろ?』 『当たり前だよ。なんつーか初めて会った時からフォーリンラブなんだよな』 『バツイチとかっていってたからチャンスじゃないの?』 『いっちょアタックしてみるか』 『古いフレーズ』とテツが大笑いした 翌日俺はテル兄ちゃんに頼まれて顧客の家に米を持って行った テル兄ちゃんは工務店の二階に一人住んでいた 『兄ちゃん、持って行って来たよ』 『カイト、ちょっとこい』 兄ちゃんのちょっと来いはろくなことがない…
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